
この夏、最強のSF超大作『トランスフォーマー/リベンジ』のマイケル・ベイ監督が来日! あらゆる面で前作よりもパワーアップした今回の続編。ピラミッドが舞台の理由から、シャイア・ラブーフが包帯を巻いている事情、そして気になる『ターミネーター4』との対決についてまで、ベイ節全開、ブッチ切りで語ってくれたぜ!(取材・構成・撮影/編集部 T.T.)
Q:今回の続編は前作以上に興奮しましたが、大変だったことが多そうですね?
撮影は大変だった。これまで人が行ったことがないような場所に行ったしね。たとえば、ピラミッドの上で映画を撮影するのは、30年ぶりのことさ。ヨルダンのペドラというところで寺院の撮影をしたけれど、一度も撮影隊が行ったことがないような場所だった。機材をずべて運んで行くことだけではなく、そこに行くこと自体が大変なことだった。ピラミッドを空中で撮影することは、IMAXもナショナル ジオグラフィックも許可されなかったことだったので、今回の『トランスフォーマー/リベンジ』が初めてなんだ。僕はとても誇りに思っているよ。
Q:技術的に表現が難しかったトランスフォーマーたちが今回は多そうでした!
デバステーターは1年がかりで動きを考え出したよ。それと、演技の面ではジェットファイアの感情表現がとても難しかった。技術的には10倍複雑になっているんだ。すごい難しい技術を使っている。それに、前作に比べたら僕自身が歳をとったので、朝起きるのが大変だったよ(笑)。出来なかったことはない。僕は満足している。
Q:スタースクリームの変形が「超時空要塞マクロス」っぽい気がしましたが?
オプティマス・プライムじゃなくて? 日本のアニメーションに影響を受けていることは確かだけれど、君たちもそう思うかい? 宇宙のシーンなどは、確かにアニメーションっぽいよね! ただ、彼らはサムライの影響を受けているんだ。トランスフォーマーたちは日本のサムライの精神が流れていると、僕自身は思っているんだ。

Q:もともと題材的に、映画化を進めるうえで猛反対はされなかったのですか?
“おもちゃムービー”なんか作るなって言われたよ(笑)。が、20年、それ以上の歴史があるおもちゃには伝説や神話が必ずあると思う。それだけ長く愛されたものだから、それを表現したかったんだ。42歳の、明らかに僕の映画のターゲットじゃない層の女性が感想を教えてくれたときには、まったく新しいヒーロー像だと言ってくれてね。スーツやマントを着たヒーローには飽きたとね(笑)。あと、母の友人たちが前作を大好きになってくれた。母の友だちは僕を彼女の子どもだと思っているから、気に入らなかったら僕に確実に言ってくるはず。だけども、すごい喜んでくれたんだ。ただ、本心を言うと、彼女たちのために作ったわけじゃないけどね!(笑)
Q:それこそ“リベンジ”や怒り、反抗心で、映画を撮ったことはありますか?
僕の映画はすべてヒーロー映画だからね。僕の映画はヒロイズムだよ。自分の範囲を超えて仕事をするということ。その気持ちを大切にしたいね。たとえば、シャイアのキャラクターだけれど、普通の男の子はあんなことをしないよね。しようとも思わない。でも、頼まれたからやる。それって自分の範囲を超えてしまうことだよね。
Q:シャイア・ラブーフもミーガン・フォックスも前作以上に頑張ってました!
ああ。ふたりとも頑張ったと思う。撮影中に実際に怪我をしたし、シャイアは交通事故で怪我もした。だから映画の中でもそれを組み込み、包帯を巻いているシーン入れた。あれは実際にシャイアが怪我をしているからさ!

Q:あなたの映画は毎回大成功を収めますが、そのヒケツはどこにありますか?
僕は映画製作のあらゆる工程に参加して、すべての作業を掌握している。今回はピラミッドで撮影したいと僕が鶴の一声で決めて、周りのスタッたちは経験がないから無理だと訴えかけて来た。でも、何を言っているんだぞと(笑)。僕が撮りたいわけだかからね(笑)。それでいろいろと策を練る。そうやって毎回映画を撮るのさ。
Q:日本では『ターミネーター4』と公開日が近いです。ライバル視識します?
NOさ。なぜなら、『ターミネーター4』はアメリカではヒットしていないからね。君たちは『ターミネーター4』を観たの? 50フィートぐらいの巨大なロボットが登場するのかい? 僕のトランスフォマーのほうが強いさ!
Q:古代遺跡のピラミッドにあんなことまでしてしまって、今後は何を標的に?
次は日本だね(笑)。じつはピラミットを管理しているエジプト政府のドクター・ハワースという人がいて、彼に映画を見せてくれと頼まれているのだが、まだご覧になっていないんだ(笑)。ピラミッドがあんなことになっているなんて彼は知らないし、あんなことまではしないとウソをついてしまったからね(笑)。次回作に関しては、ストーリーをどうするかが悩ましいところさ。よりスケールをビッグにしたところでつまらないからね。
■プロフィール
マイケル・ベイ(監督・製作総指揮)
1965生。アメリカ/カルフォルニア州出身。コマーシャルおよびミュージック・ビデオの監督としてキャリアをスタート。『バッドボーイズ』(95)以降、『ザ・ロック』(96)『アルマゲドン』(98)『パール・ハーバー』(01)『バッドボーイズ2バッド』(03)『アイランド』(05)と、全世界で30億ドルを越える成績を上げ、短期間に、ハリウッドでもっとも大胆で確実に稼ぐ長編映画監督に。『トランスフォーマー』(07)は2007年のトップ3位の好成績を収めたほか、製作会社プラチナム・デューンズ社を設立するなどして後進の育成にも心血を注いでいる。