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“人間創造”- 神の仕業かそれとも人類の陰謀か。 へそのない少年が挑む、誕生の謎に隠された真実とは?
ある少年が、森の中で一糸まとわぬ姿で発見される。彼は言葉が話せないばかりでなく、一切の記憶がなく、自分が誰なのかもわからない。カイルと名付けられたその少年は、ソーシャルワーカーで心理学者のニコールによって引き取られ、家族と共に生活をはじめる。
次々と明らかになるには、カイルの並外れた頭脳と運動能力。彼はいったい誰で、どこから来たのか。そして彼にはなぜ、へそがないのか。カイルは、自分のルーツを探る決心をするが、そんなカイルを密かに監視する怪しい人影が。
最先端科学によって“人間創造”を試みる企業の計り知れない陰謀と、それに立ち向かうカイルと家族の攻防を描くSFサスペンス・ストーリー。
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2006年わずか10エピソードからスタートし、瞬く間に全米で人気を獲得、主演のマット・ダラスを一躍ブレイクさせた『カイルXY』は、謎解きと人間観察がクセになる、病み付き度の高いSFサスペンスだ。
森の中、全裸で目覚めた少年は一切の記憶がなく、赤ん坊のように無垢。正体不明の彼にはへそがない。興味をもった心理学者の女性は、彼を家族と住む家に迎え入れる。すると彼が目覚めた森から白骨死体が発見され…。この設定だけで一流SFサスペンスの匂いがする。しかし、『カイルXY』を単なる謎解きドラマと思って観ると肩透かしを食らう。一話見る度に残るのは、サスペンスというより、まるで人間臭いホームドラマを見たような心地よい裏切り感と、人は人としてどうあるべきなのかという深い自問自答だ。
それは『カイルXY』が、サスペンスの王道的な設定だけに頼らず、ヒューマンドラマとしての密度が濃いからだろう。限られた登場人物の感情表現を際限なく丁寧に描写する。ドラマづくりの基本に忠実というべきか、あくまで主人公カイルと彼を取り巻く家族一人一人の性格や倫理観をくどいほど塗り重ね、キャラクターに深みを持たせているのだ。毎回新キャラクターが登場し、人物相関図を見なければついていけないような、シリーズ・ミステリーにありがちな複雑さはなく、わかりやすい構成は見る側に早い段階での感情移入を促すし、一貫してカイルの心のつぶやきで話が進むため、謎の探求のみならず、彼の成長そのものに共感してしまう。日々の生活の中でカイルが実感していく人間としての振る舞いを見ると、はっと我に返ることがある。その気づきを次回も味わいたい、というクセを生むのだ。
さらに特筆すべきは、『カイルXY』が良質のハイスクールドラマだという点。このドラマで描かれるティーンの日常は、大げさに友情を確かめ合ったり、徹底的に幼稚な意地悪をするという類いのものではない。友情や恋愛、ドラッグやアルコールにまつわるテーン・エイジャー独特の傷つきやすい感情をどう処理するのか、家族のあり方を含め、なかば道徳的なまでに真っ正面から扱っているのだ。蓋をしてしまいがちな面倒くさい感情や人間関係を、これほどシラケずにやってのけるドラマは久しぶりだ。 近年、人気全米ドラマの定番といえば犯罪捜査かSF超常現象といった謎解きものが多い。2004年に『LOST』がヒットして以来、1話完結ではなく、シリーズを通しての謎解きが重宝され、同じような手法のシリーズ・ミステリーが多発した。その中にあって『カイルXY』は、ジェット・コースター的展開ではなく、家族愛をじっくり見せるニュータイプのSFミステリーだからこそ広く受け入れられたのだろう。そもそもファミリー向けのケーブルチャンネル・ABC Familyでの放送だったため、グロテスクな描写や凄惨なシーンはないだろうと想像がつくが、目を見張る映像トリックや衝撃がなくとも、きっちりSFとして成立しているし、謎解きだけではない魅力にハマってしまうレアな作品だ。
(text by 工藤 静佳)
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カイルXY シーズン1
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発売日:6月23日
価格:9,450円(税込)
カイルXY シーズン2
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発売日:8月4日
価格:10,500円(税込)
カイルXY シーズン3
COMPLETE BOX
発売日:9月22日
価格:9,450円(税込)
カイルXY
シーズン4<ファイナル>
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価格:9,450円(税込)
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