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『劇場版テンペスト3D』高岡早紀、「本気で暴れているように観えますよね(笑)」

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2008年に刊行後、舞台化、NHK BS時代劇でのドラマ化を経て、3D映画として三度登場する歴史エンターテインメント『劇場版テンペスト3D』。仲間由紀恵演じる主人公を執拗に攻撃する聞得大君(きこえおおきみ)を演じた高岡早紀が、霊感を駆使するパワフルな悪女役を女優として満喫した一方で、壮絶な運命を辿る彼女の生きざま、言葉に感激したという。

「観ていて『わたしって楽しそう!』と思いました。本気で暴れているように観えますよね(笑)」。高岡は悪女・聞得大君役を満足そうに回想する。聞得大君は琉球王国を守る王族神で、霊感で神のお告げを伝える絶対的権限を有する女性。清国と薩摩の二重支配の葛藤の中、琉球王国を独立国家として再興させるため、女性であることを偽って奔走する真鶴/孫寧温(仲間)の台頭が気に入らず、執拗に追い回す絵に描いたようなヴィランだ! 「過去の流れで考えると、わたしが演じるような役には思えなかったので、本当に何度か確認をしました(笑)」と当初、高岡自身も突き抜けた悪女役のオーダーに半信半疑だった。

「相手にはっぱをかけて、人間関係をかき回して、常にシフト全開でした(笑)」と高岡がいう聞得大君役の活躍シーンは、実は本作において重要な役割を果たしている。寧温が女性であることを暴いて事態を混乱させるのみならず、テレビドラマ版では絶対的権限を悪用して他人を物のように破壊する怪演が話題になった。その一方で、自国を愛するがゆえに大暴れする聞得大君の暗躍があって初めて進展する局面もあり、彼女の動静は逐一見逃せないのだ。演じた高岡自身、聞得大君の「生き方に惹かれました」と彼女の生命力、そして辿る運命に圧倒された一人だ。「彼女は王族に生まれた女性で霊感が強いがために、占い師的な役割にならざるを得なかった。そういう宿命を背負っている意味では、敵対関係の寧温と似ているとも思いましたね。結果的に彼女は琉球王国を愛するがゆえに暴走してしまい、王族を追い出されて遊郭の一角に身を潜めることになります。でも、王族のままでは経験しなかったはずの人生をも経験して、さらにパワーアップしちゃいますよね(笑)」。

「自分が予想さえしていなかった過酷な運命におどらされるけれども、それを受け入れて生きていく女性――」と高岡が指摘するように、聞得大君は悪の側面だけでなく、強靭な精神力で他者を圧倒する強い女性としても描かれる。神のお告げを聞いていたはずが、数々の悪事の報いで神に見放された状況に追い込まれるも、ただ静かに運命を受け入れ、時が来る日を待ち続けながら生きる――その姿は、ヴィラン(=悪役)側の人間といえども、思わず感情移入してしまうほどだ。「ドラマで『人生辛い時こそ、ただ生きていくのじゃ』というセリフがありましたが、心に響いた言葉でした。彼女は王族から堕ちて悟りますが、辛い時こそただ生きろと言う――同感ですよね(笑)』。高岡自身も彼女の生きざま、言葉に感銘を受けたが、同じように人生の理不尽に遭っている人々へ勇気を与えるパワーに満ちている。「人生っていろいろありますが、辛いことをいつまでも考えていても解決するわけじゃないですよね。そういう時こそ、ただ、生きればいい。力が沸き出てくる言葉ですよね」。
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映画『劇場版テンペスト3D』は、全国上映中

HotTrash.com:2012年02月08日11時22分]

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