『JUNO/ジュノ』ディアブロ・コディ(脚本家)インタビュー


- 『JUNO/ジュノ』
ディアブロ・コディ
- 全米7スクリーンで公開が始まった本作品、完成度の高さが話題を呼び、2000スクリーンにまで上映を拡大した話題作。初の脚本でありながら、本作品で2008年アカデミー賞脚本賞を受賞したディアブロ・コディ。脚本家になったきっかけは、本作品の監督ジェイソン・ライトマンが彼女のブログを見たのがきっかけという経歴の持ち主。本作品のこと、ご自身ことについて伺った。
変わったこと、変わらなかったこと
(C) 2007 Twentieth Century Fox
―今回、本作品で映画の脚本家デビューとなりましたが、その前と後で替わったことがありましたか?
一番大きく変わったのはL.Aに引越ししたこと。(笑)あとは、今の方が、書くことに対してみんなのプレッシャーを感じるわ。あとはそんなに替わっていないかな。
−全米でJUNOに熱狂していくさまを見てどうでした?また、どのようなところがティーンに受けたと思いますか?
JUNOのスクリーン数がどんどん増えていくことに対しては、自慢したくなったけど、そんなに楽しめなかった。その熱狂があまりにも急で、驚きだった!
作家というのは、結構内向的なのよ。
米国のティーンにウケたのは、通常ティーンエイジャーを描いたものは馬鹿で浅はかに描かれているものが多いの。でも、この作品は非常にJUNOが複雑で多面的に描いていて、たぶんそこが若い人たちに受けたのではないかと思っているわ。
JUNOのモデルは友人の体験?!
―JUNOの登場人物はちょっと癖があるけれども、とてもあたたかい人たちばかり、
これらの登場人物はどこまでがモデルがあって、どこまでが膨らませた理想的なエッセンスだったのでしょうか?
現実に基づいているもの、実際におきたことに基づいていることは実は少ないんです。
たとえば、友だちの妊娠ということの影響はあったんですが、それをそのままストーリーに反映しているものではないの。
ただ、たくさんのキャラクターは私の知っている人に基づいてたりします。
たとえば、ヴァネッサは、なによりも赤ちゃんがほしいという女性だったり、マークは、最近、アメリカで多い大人なんだけど、大人になりきれない・・なりたくない男性の代表なのよ。
そして、JUNOの両親については、自分の両親がモデル!私に対しても非常に愛情深くサポートしてくれるそういう親なのよ。
―今回、JUNO役のエレン・ペイジの演技についての感想を教えてください。
エレンはとにかく驚くべき才能の持ち主!あまりにもJUNOを完璧に体言してくれたので私は怖いくらいだったわ。とにかく彼女は脚本にリスペクトしてくれた。きっと、彼女とは、人間的なつながりがあって、一生友だちでいられると思います。
―この作品は、音楽もとてもよかったのですが、映画で使われている音楽について、ディアブロさんの趣味が現れていたのでしょうか?そして、最近お気に入りのミュージシャンがあれば教えてください。
サウンドトラックについてはジェイソン・ライトマンがほとんど選んでいたのよ。彼の趣味だったのだけど、みなさんの反応もよく、私もとても好きなの。
私の音楽の趣味という点では・・自分がJUNOの時代はパンクロックを聞いていたわ。最近はクラッシクロックのローリングストーンズとかを聞いています。
ブログは書くトレーニングのひとつ
―ラフラインが面白かったですが、どうやって考えましたか?また、ブログを書くことは、脚本を仕上げる上で役にたちましたか?
まったくそのまま取り入れることはないんですけど、日常的にいつも人の会話を盗み聞きしています。
ブログを書くことについては、毎日書くということでトレーニングになっていると思います。ブログと脚本はまったく違うものなのですが、なんらかの形で役立っていると思います。
―今回、自分の書いた脚本が具体的にカタチになってゆくのを見てどうでしたか?
映画の現場というものがはじめてだったので非常に圧倒されました。すっごくかっこいいと思ったしね!そもそも、映画に対して、これだけ多くの人がかかわることも知らなかったの。自分の書いたものをコレだけ多くの人が一生懸命作ってくれるということで、また謙虚な気持ちにさせられたし。最高の体験だったわ!!
アカデミー賞の受賞のときは緊張しすぎてスピーチも覚えていないという彼女。本作品により彼女は脚本家としてスタートしたとともに大注目を浴びることとなった。でも、そこには書く力という実力があったからこそという印象を受けた。これまで一緒に仕事をしたいと思っていた、スピルバーグと、本作品がきっかけで一緒に仕事をしているという。次の作品も楽しみです。
(撮影:多賀谷浩子)
2008年6月14日、シャンテ・シネ、渋谷アミューズ、シネ・リーブル池袋他全国公開中












