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インタビュー

『ルイスと未来泥棒』スティーヴ・アンダーソン監督 インタビュー

『ルイスと未来泥棒』スティーヴ・アンダーソン監督 インタビュー
INTERVIEW
『ルイスと未来泥棒』監督
スティーヴ・アンダーソン
ディズニーアニメ映画初、未来をテーマとして扱った『ルイスと未来泥棒』。発明家を夢見ている、孤児院育ちの少年ルイスの前に、未来から来たという謎の少年が現れた。・・"未来泥棒"、"タイムマシン"・・想像だにしなかった出来事にルイスが巻き込まれてしまう―単純な、未来を舞台にした少年が活躍するアニメーションかと思いきや、『ルイスと未来泥棒』はディズニーテイストの"夢"と"家族の愛”が満ち溢れた作品なのだ。スティーブ・アンダーソン監督に未来というテーマへの取り組み、監督の描いた未来、制作過程のエピソードなどを伺った。

『ディズニー』と『未来』

『ディズニー』と『未来』

―未来というテーマを扱ったきっかけや経緯についてお聞かせください。
「もともとの物語、この脚本に既に未来・・タイムトラベルというものが描かれていたんだ。そしてそれを目にしたときに、そのアイデアは面白いなと思ったね。次にどのようにして、このテーマを伝えようかと考えたんだ。ストーリーは過去も未来も触れていんだけど、そこに『過去をこだわらずに未来につなげる』という感情的な部分をうまくつなげてゆきたいと考えた。」
―ディズニー映画史上初めて未来を描くということにあたってのプレッシャーはあったのだろうか。
「特にプレッシャーということは全く感じていなかったね。とにかくいままでなかったもの、あたらしい試みということでむしろ興奮したよ。ディズニーは、映画ではいままで未来を描いてこなかったけど、ディズニー自身は未来ということについて語ったり、取り扱っている。そういったものがテーマパークやTVとしては露出されてるよね。」

どこか懐かしい未来のビジュアル

どこか懐かしい未来のビジュアル
(C)Disney Enterprises, Inc.

―今回の映画の町並みをつくるにあたって、何か参考にしたものがあったのだろうか。
「実際にディズニーランドや、フロリダのディズニーワールドなどのテーマパークから影響うけています。そしてシカゴ万国世界博覧会、1930年代や1940年代の広告のビジュアルなどを参考したんだ。当時の広告は、将来的こういうものができあがるんじゃないかというイメージが描かれていたんだ。空とぶ車、宙に浮いている都市や家事ロボット。すばらしく楽天的で前向きな発想からそういった概念が多かったんだよね。残念ながら今日は実現されていませんが。(笑)」

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズのトップの交代について

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズのトップの交代について

―2006年の初めディズニーのトップが替わったが、このプロジェクトに影響があったのだろうか。
「ジョン・ラセターのスタジオと一緒になったとき、アニメーションは85%ほど完成させていたんだ。その時点でピクサーグループの人たちに作品を観てもらい、前向きで協力的な評価をもらった。そして、この映画を最善のものにするため、ストーリーをより強いものにするためにいくつかの指摘をもらったんだよ。幸いなことに、それらを受け改善する時間も私たちにはあった。結局、残りの時間の60%はやり直しの時間になったんだ。」
※ジョン・ラセター:ピクサー、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ両スタジオの最高制作責任者

山高帽の男とドリスのステータスは当初は違っていた?!

山高帽の男とドリスのステータスは当初は違っていた?!

―たとえば、どのような変更があったのだろうか。
「彼らからの指摘は、観客がより強い感情を起こすために、ストーリーを明確で単純にしたほうが良いということだった。一番の大きな変更は、当初、山高帽の男はコミカルで幼い男であり、その助手としてドリスがあった。山高帽の男が優位で、ドリスが仕えているというスタイルだったんだよ。でも、これでは山高帽の男がコミカル過ぎて、映画の中で深刻な脅威にはならないという指摘だった。そこで、山高帽のキャラクターはそのままで、冷酷なドリスのステータスを上げて、より深刻な脅威としたんだ。」


終始、気さくにインタビューに応えていただいた、アンダーソン監督。監督自身、幼い頃養子として迎えられた経験があり、「ルイスが感る孤独や疑問が即座に理解できた」と語っている。監督の切実な思いが、家族を求めるルイスの心がストレートに、観客に響く未来冒険ファンタジーに仕上がっている。懐かしい、未来世界のビジュアルはもちろんのこと、この映画のもうひとつのテーマである、「未来を想い続けることの大切さ」は、子供はもちろんのこと、大人でも十分楽しめる作品になっている。

『ルイスと未来泥棒』12/22(土)より全国ロードショー

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